シリンダーはどのような警報が必要でしょうか
シリンダーとはエアーやオイルを駆動力として
ソレノイドバルブなどで流量方向を切り替えて
シャフトを出入りさせる物が一般的だと思います。
命令としてはソレノイドバルブの切り替わりで
その結果がシリンダーシャフトの移動だと言うことですので
シリンダーの最終到着点にリミットスイッチなどの検出スイッチを設置します。
エアーシリンダーだとピストンにマグネットを仕込んで
リードスイッチをシリンダーに抱かせて位置を検出できるものもありますね
動作モードは出と戻り
結果も出端と戻り端となります
出の指令から一定時間内に出端のスイッチが入らなければ警報
それに反して
戻りの指令から一定時間内に戻り端のスイッチが入らなければ警報とします。
ここから、警報と警告について触れようと思います。
警報とは故障や事故が発生しうる重大な事態で、マシンを止める必要がある状態
警告とは通常運転とは異なる状態で、このまま動かすと警報に繋がる恐れがある状態とします。
シリンダーの場合この2通りのアラームを発生させ
設備のシャットダウンを事前に予測することが出来ると言えます。
通常運転時のシリンダーシャフトのストローク時間より20%ほど長めにアラーム時間を設定し
警告としてブザー鳴動もしくはランプ点灯などのメッセージを発します。
運転者は重大ではないが、油切れや、汚れなどコンディションが悪いことに気がつき
軽微なメンテナンスを1ロット終わってからとか終業前に行うことで
正常な状態を維持することが出来ます。
また、高頻度となれば、重大な故障の前に整備士を呼ぶことも可能です。
部品手配し、到着まで待つ時間もあるでしょう
予定以外は止めたくないときにはかなり有効な手段だと考えています。
警報はすぐにでも止めなくては行けない事態
シリンダーの場合は通常ストローク時間の2倍以上かかるなど、
次の動作に移れないとき、
シーケンスロジックとしてもそこまで想定できないので
復旧は自動でせず、イニシャルリセットを要求します。
シャットダウンし、動き続けないように自動を落とすことが望ましいでしょう
というのも、条件が揃えば動くという状態を維持し続けると
人間が手を突っ込みスイッチが入りそのまま動き出す
などという恐ろしい事態も想定されます。
これはロジックを組む人間の責任として
人の体を傷つけるようなロジックを組んでは行けないと思います。
ここら辺がロジックの教育に抜けていると思っています。
どう組んでも動くラダーロジックですが、
ここはシーケンサーメーカーのキーエンス、三菱、オムロンは
必死で教育すべきだと思います。
スピードが上がったとか容量があがったなんて言ってる場合じゃないぞ
ということで、警報と警告
タイマーの時間の程度で分けて発報する
発報後のアクションも分ける ということでシリンダーの警報としましょう